電気 / Niji at Fuji Rock Festival '00


あぁ、このままこの音と一緒に溶けてしまえばいいのに。


消えて、だったかもしれない。
踊りながらこんな風に思ったのは、たぶんこれが最初で最後だろう。
この曲が流れていた、たった5分間という短い時間。
5000人キャパのホワイトステージで、この曲が始まる直前に目の前に現れた友人。
目の前に広がるのは、闇の中に映える緑がかった靄のような眩い光。
周りは関係なかった。
ただ、宙を見つめて踊っていたように思う。
焦点の定まらない目線の先に見えていた形のない音像に、救いを求めていただけだったのか。


今年もまた、苗場に踊りに行く。