slowdive / pygmalion
- アーティスト: Slowdive
- 出版社/メーカー: Creation
- 発売日: 1994/06/09
- メディア: CD
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よくわからないが、極端にプレス数が少なかった上に、
US盤も出てないので、長らくお目にかかれなかった作品。
ってか、せっかく再発したのに全く盛り上がってない様子。
タワレコでも pygmalion だけ売ってなかったし。
もっとスペース割いて大々的にやってるかと思ったら、
全然そんなことはなくて、slowdive のコーナーに
1stと2ndの再発盤が1枚ずつ置かれてただけ。
こ、これだけ?
せめて、ジャケ見せて並べるとかさ・・・・。
世間の反応はそんなもんなのか・・・・・。
よくよく考えたら去年発売されたベストの中に9曲中5曲も入ってたんだから、
そこまで期待するものでもなかったかなぁ、と流し程度に聴いてみるつもりで
CDをかけていたら、そんな考えはとんでもなかったことに気づいた。
いやー、曲順が違うだけでこんなにも違うもんかね。
1st2ndの流れと、その後の mojave3 への流れと、
ベストに入っていた曲とで思い描いていた3rd像とは
だいぶかけ離れていた。
これほどまでに内省的なものだったとは・・・・・。
まず、ドラムがない。
申し訳程度に2曲ほどあるけど、あとは基本的にノンビート。
もしくは、電子木魚*1叩いてるような感じの超ショボい
リズムマシーンみたいなものがリズムを刻んでるだけ。
これは明らかにバンドサウンドではない感じ。
neil*2の内なる世界を突き詰めていった
サウンドのように聴こえてしょうがない。
だから、このアルバムにおける他のメンバーの役割が全く見えてこない。
そりゃ、解散するよなぁ。
この先が見えないとかそんなレベルじゃなくて、
これ以前に既に終わってたんじゃないかと思うぐらい。
極めてパーソナルな作品に聴こえる。
てっきり2ndのドリームポップ・シューゲイザーと
そこからギターノイズを取り除いてゆるやかに slocore に移行していった
mojave3 の1stを繋いでくれるアルバムだと思ってたのに・・・・。
そううまくはいかないみたいだね。*3
blue skied an' clear 的なものだと思ってたら大間違いだった。
しかし、すごい時代にこのアルバムを出したよなぁ。
この数日後に blur / parklife が出て、
2ヵ月後には oasis / definitely maybe が出ると。
うん。そりゃ、売れないわ。
ブリットポップ開戦前夜だもの。
新しい時代が始まる直前だもの。
無理もないわ。