曽我部恵一 / love sick


江ノ島を聴きながらまったりと海へドライブに行って、
この曲を聴きながらみんなでわいわいやりながら帰ってきたい。


夏なんだけど、夏真っ盛りじゃない。
かと言って、wheat / summer のような
夏の終わり。センチメンタル過剰。なわけでもない。
過ぎゆく夏に感傷的になるんじゃなくて、
最後にひとつ、みんなでバカ騒ぎしちゃう感じ。
んでバカついでに


Everything's gonna be all right!
Everything's gonna be all right!!


なんて言っちゃう。
もひとつバカついでに


Come on!!


なんて言っちゃう。


そこの彼は明日も営業でカンカン照りの下を駆けずり回る。
隣の彼女は明日も窓口で来客相手に笑顔を振りまく。
あっちの彼は明日も接待で六本木を飲み歩く。
あそこの彼は明日も日売りを回収しに他県へ飛ぶ。
そっちの彼女は明日もひたすらカウンターでレジを打つ。
こっちの彼女は明日もデスクに座って上司に電話を繋ぐ。
向こうの彼女は明日もお茶を入れてはコピーをとる。


みんな明日からそんな日常が待っている。
いろんなもんを抱えてんだ。
だけど、みんなバカになる。
バカになりたいんだ。


大丈夫!
全部うまく行くって!!


そう言いたいんだ。
そんなことあるわけないってわかってるけど、
そんな風に声に出して言いたいんだ。
だったら言っちゃえ。
言っちゃえばいい。
みんなで言っちゃおうよ!


Everything's gonna be all right!!


みんな、みんなは笑ってるか? 笑ってるのか?
オレは、オレはどうだ? 泣いてんのか?
いや、笑ってるよ。みんなと一緒に笑ってるよ。
バカっ面して笑ってるよ。


夏の終わりに咲いた、満開の向日葵。
真っ青な青空と、艶やかな黄色のコントラストが
笑いあう僕らの横を通り過ぎてゆく。
もうすぐ、夏が終わる。
さぁ、明日からまた仕事だ。