silent poets / firm roots

FIRM ROOTS

FIRM ROOTS

こう見えても中古は状態が良くて安いものじゃないと買わない。
しかし、こうやって調子に乗ってポコポコ集めてるとそのうち全部
ボーナストラック付きで再発されるんじゃないかと思えてくる。
ま、そん時はそん時か。
とりあえず、手に入るものは手に入るうちに集めておこう。


毎度お馴染み silent poets の3rd。
今回のアルバムは持ってる中でいちばん気色が違う。
ボーカル入りは2曲だけで、ほとんどインストアルバムと言っても差し支えない。
正にサイレント・ポエツの名に相応しいアルバム。
一曲一曲が主張することも無く、まるで firm roots というアルバムを
形成するために予め配置されたピースのよう。*1
平熱なままフラットに、空気は流れてゆく。
音数も非常に少ないせいか、感情の起伏はとても緩やか。
一枚の色に染められたようなこの統一感は、静寂と影を生み出す。


このアルバムの中であえて1曲あげるとすれば、
最後の stowing air じゃないかな。
HONZI*2のバイオリンが冴え渡る、壮大な幻想風景。
決して主張はしないんだけど、さり気なく映える名曲。

*1:このアルバムからはベストに一曲も入れられてない

*2:!!!