mojave 3 / puzzles like you

Puzzles Like You (Dig)

neil と rachal が slowdive 解散後に結成したバンドの5th。
今回からギターの simon が抜けて4ピースになったみたい。
まだ slowdive の延長線上にあった1stとは違い、最近では
完全に歌心を追求したサウンドへとシフトしていっている。
これまでのフォーキーさの流れを汲む音を予想していたので、
今回は冒頭からのロックンロールぶりに少々戸惑う。
多少の違和感を抱えつつも、聴き進めていくうちに
いつもの neil がそこにあることを確認。
ああ、やっぱり彼らは彼らのままなんだと。

ロックンロールの中にも、あのいつもの夕暮れのような
心に沁み入る neil の歌心は確かに存在している。
最初はサウンドにちょっと惑わされたけど、
逆に今回は　“ うた ”　ってものがいちばん伝わってくる感じがする。
基本的に僕は男女のツインボーカルの掛合いが好きなので、
rachal の声をもっと聴きたかったんだけど、*1
繰り返し聴いていくうちにそれもほとんど気にならい程度になってきた。
それぐらい、今回は neil の歌心が際立ってる。
最後を締める初めての ian のボーカル曲も悪くないし、
本当、毎回毎回良質なアルバムを届けてくれるバンドだ。

ex-slowdive バンドだっていうのに、今やってるのはシンプルなサウンドからか
新譜が出ても大した話題にもならなく、確かに地味で派手さのかけらも無いけど、
この人たちの音楽はホントに好き。沁みる。
それに、今回のアルバムは何気にすごくいいと思う。
いままででいちばん好きなアルバムになるかも、ぐらいに。

*1:今回は rachal メインの曲はなし