takagi masakatsu / coieda

COIEDA

COIEDA

pia から続いてきた流れも、
ポップすぎるあまりもうここまでかと思わせた前作*1で止まってしまったし、
もうこのまま別の方向に行ってしまうんだと思っていたので、
新譜が出てもさほど興味を示さずにここまでスルーしていた。
しかしここにきて初の書籍発売のニュースとか、
友人に聴かせてもらったミニアルバムが思いのほかよかったりだとか、
また彼への興味が沸々とわいてきたので、
一度止まっていた所に立ち戻ることにした。
タイミングよくタワレコの試聴でコレが入っていたのもまた必然だったのかもしれない。


聴くタイミングが早ければ早いほど、
戻ってくるもの早かったに違いない。
やっぱり彼は彼のままだった。
この感性と感性が共鳴し合う感じは、とても久しぶりで。
そして、とても心地がよくて。
赤く剥き出されたままの心にそのまま入ってくる音という音が
敏感になっている全身の神経をこれでもかと刺激する。
自分の中に内在する「何か」を激しく揺さぶる音たち。
何なんだろう、この感覚は。
中まで入ってき過ぎて、とても苦しい。・・・・・苦しい。
何かが張り裂けそうになるくらい、鋭く、深く、強く。
湧き上がってくる感情をとても抑えきれそうにない。
頭の中が真っ白だ。
目を瞑りたい。
目を瞑って、全身でこの音を感じていたい。
降りしきるこの音の粒子の一粒々々までも。


opus pia が three out change だったとしたら、
coieda は highvision のようなものだろう。
この解放された白いひかりの中に内包された暖かいカタマリのような感じは。


リリース時の彼の言葉を読んでないから確かなことはわからないけど、
今作はこれまでの集大成としてリリースされたものらしい。
確かに rehome や sail を通過したからこそ出せた音のように思う。
これまでになかった躍動感というものも感じた。
映像作品については、world is so beautiful で
一区切りついたその後・・・・・という感じ。
個人的には素の彼の映像が好きなんだけど、それはもうやらないんだろうな。


今月はレンタルを含めてもう20枚ぐらい聴いてるはずだから、
いっぱい書きたいものはあるはずなんだだけどな・・・・・。
なかなかどうして。

*1:嫌いではないんだけどね