So What?

tripsky4



ツメを切る間隔が、だんだんと狭まってきているような気がして・・・・。
時の流れ方が、自分の周りだけ早まっているような錯覚に陥る。


あれ、ついこの間切らなかったっけ?


昔はこんなに毎週毎週切ってた覚えがない。
それなのに、髪はつい1ヶ月前に切ったばかりだというのに、
もうだいぶ前に切ったような気がしている。


あ・・・・、7月だったか・・・・。


僕の時間軸はもうとっくにずれまくってしまっていて、
今すごしている時間と、さっき過ごした時間と、これから過ごす時間とが
自動整理という機能を失ってしまった僕の記憶という四角い空間の中で、
目一杯に散りばめられた粒状のカケラとして、ただそこに点在してるだけなんだろう。


引き出された記憶を元の場所に戻すことも出来ず、
さっきまであった記憶の場所ももうわからなくなってしまった。
それでもまた新たな記憶をただそこに詰め込んでゆく。
いや、流し込む、というか、ただ流れていくのを見ているだけ。
といった方がいいかもしれない。


こんなことをぼんやり考えながらも、時は流れてゆく。
時空の歪みを作り出しているのは紛れもない、人間の記憶だ。
だからなんだっていうんだ?
オレは明日もマイルス・デイヴィスボブ・ディランを聴くつもりだ。
それで全てはOKだ。