ミュシャ展に行ってきた

Lilies

昨日の帰りに電車の広告を見て、何となく即決意。
絵のことなんて何も知らないけど、そんなことはどうでもよくって。
ただ、気になったからちょっと行って見たかったんだ。
基本的に僕はどんなに好きなアーティストでも
自分の感性に合わない作品ってのは絶対にあって。
好きなアーティストだから無条件に何でも受け入れてしまう
って言う感覚は、僕の中には持っていなくて。
お金は出すかもしれないけど。
それとこれとは別。
そういういつもと同じ感覚でこの美術展も見てきた。
一瞥して興味のないものはさらっと流して。
グッと来るものだけを自分なりに十分堪能してきた。
特に気に入ったのがこの絵


“Madonna of the Lilies”


こう見えてもこの絵は、縦が2.5m、横が2mぐらいあって
壁一面に絵が広がってるぐらいにでかい。
この絵に身を委ねて、何にも考えずにぼーっと眺めていたら、
何だか自分の魂がこの絵の中に吸い込まれていくような、
ふわぁーっとした不思議な感覚に陥った。
いままでに味わったことのない感覚。
何時間でも眺めていられるような。
ネロの気持ちがほんの少しわかったような気がした。


帰りにレプリカやらポスターやらの販売があったけど、
絵っていうもんはやっぱり実物を見ないとダメだなーって思ったよ。


で、帰り道に路上でアコーディオンを弾いてる娘に遭遇。
せっかくだから終わるまで見ていこうと思った。
道行く人々を見ながら、のんびり聴き覚えのあるメロディーに
耳を傾けながら過ごす休日も悪くないと思った。
彼女の音楽はとても心地よかった。
ipodから流れてくるどんな音楽よりも。
最後にお金を入れるついでにちょっと話しかけた。
月に一度、ここで演奏してると言う。
来月も、また行ってこようかな。